うつ病や適応障害においては、背景にあるストレスが大きく影響しています。
ストレスは、環境によるストレスや、その人のパーソナリティ、ものの見方など、複雑に影響し合っています。
ストレスは個人差が大きいため、人それぞれのストレス状況を丁寧に理解し、解きほぐす必要があります。
それによって症状や適応状況の改善のみならず、今後の再発予防やストレス耐性を高めることができます。
私たちの日々の生活は喜びと悲しみ、幸福と不幸に満ちています。
なぜ不幸があるのか?
その理由の一つとして、私たちの人生は失うこと、すなわち喪失体験の繰り返しであることが考えられます。
対人関係上での傷つき、学業や仕事上での失敗、自身の能力の限界を知る、親しい大事な人を亡くす、など
枚挙に遑がありません。
そういった喪失を私たちは心のプロセスとしての悲哀の仕事mourning workによって心を整理することによって、
次の一歩へと踏み出し、人間性を豊かに成熟させていきます。
ただし、その心の痛みが大き過ぎる、周囲のサポートがないといった場合、正常な心の整理や処理である
悲哀の仕事mourning workがなされず、抑うつやうつ病、適応障害といった状態になります。
カウンセリング・心理療法では、その人にとっての悲哀の仕事mourning workを共に理解し、
サポートしていきます。